図書だより
図書館で借りた本が少し古めで、なんとなく背表紙をひらいたら、昔の貸し出し方式の痕が残っており、ぐっときました。
昔は、背表紙に本のカードを入れるポケットがついていて、そのカードを抜き取って自分の名前の書いたポケットに入れかえ、それを図書館で保管するというアナログなやり方でした。
最後の日付を見ると「63・3・19」 ギリギリ昭和。
平成に変わる頃に今の方式に変わったのか。。。
返却日付のスタンプを見るのがなぜか好きでした。
「この時期2週間ごと間髪入れずに借りられてる!!」とか「この本3年ぶりに借りられたのか、、、」とか、本のモテ度が一目でわかってしまう。
小学校にあった図書室は、返却日だけでなく、借りた人の名前まで背表紙の用紙に書き込まれていました。
「◯組の◯◯ちゃんも借りてる!」とわかってしまう、おおらかな時代でした。
懐かしくてぐっとくる。
りんごフリマ
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
「Vide Grenier Ringonoki 5」やります。
1月21日(土) 13:00−17:00
作家さん中心のようなので、作家ものがお得に並ぶと思いますよ。
私もハネものハンパもののうつわ多数を持っていきます。
それから、今年15年ぶりに引っ越す予定なので、なかなか減らせなかったものや洋服も思い切って手放そうと思います。
ちょっと集めてたこども飯碗も。↓
若い頃は、着たいもの=似合うもの、だったのが、年を重ねるごとに顔とのギャップで、
好きなのに着れないものが出てきて、その度に悔しい思いをしながらも、受け入れてきました。
40代半ばに入り、どうやら3度目ぐらいのその波が押し寄せているようで、荒波にもまれ、何を着たらいいのかわからない洋服ジプシー期に入っていました。
そんな時に、スタイリストの地曳いく子さんの「服を買うなら、捨てなさい」を読んで、バリエーションの呪いにかかっていたんだと思い、まだ気に入っているけどあまり似合わなくなってしまったものは似合う方に着ていただこうと、手放すことにしました。同年代の女性の共通の悩みですよね。
今の自分に似合うものに出合えたら、買いです。
ぜひ、掘り出しものを探しにいらしてくださーい!
個展 うつわsousou
明日から愛媛のうつわsouosuで個展を開催いたします。
いつもながらぎりぎりですが、なんとか発送も終わり、一足先にうつわたちが松山で待っています。
初めての愛媛、どんなところか楽しみです。
ことりっぷも買いました。
初めてお会いする方も多いと思います。いろいろお話できたらいいなあと思ってます。
どうぞよろしくお願いいたします。
愛媛のおすすめも教えて下さいね。
りんごの陶画
今回並ぶ新しいうつわをを紹介
茄子と里芋のそぼろあん (乳白貫入 輪花鉢)
ひじきとにらの和え物 (青銅釉 五寸鉢)
チャーシューと煮卵 (墨絵 六寸鉢)
お会いできるのを楽しみにしてます!
こんにちは 秋
先月は雨ばかりで、なかなか作業が進まず困ってましたが、やっとさわやかな秋晴れになりました。
来月、個展があります。
愛媛のうつわsousouさんです。
おつきあいは長めですが、個展も、愛媛に行くのもはじめてになります。
愛媛のみなさま よろしくお願いいたします。
10年ぐらい前、自宅工房にいらしていただたとき、
「松山は小さな町だけど、自然も美味しいお店もぎゅっと近くに集まっているいい町なんですよ」と伺っていたので、とても楽しみにしています。
自分の住んでる町をいい町だって言えるのはいいですね。
私も、幕張に住んで15年になりますが、家のそばに花見川が流れ、川沿いを散歩したり、近くに検見川神社や、おいしいカレー屋があり、好きな町になりました。来年引っ越すことになり、そんなに遠くはないけど、この風景から離れることは少し寂しく、でも新しい町も楽しみにもしています。
個展前で忙しいなか、いろいろ用事があったり、猫を病院に連れて行ったり、ああ忙しい。
ごはんつくる気力もないこういうときに、背中を押してくれるような器をつくりたい。
秋はやっぱり秋刀魚。
これは秋刀魚の梅酒煮。
面倒なグリル洗いもない。やったー!!
うちで漬けた梅酒ですが、飲んだあとの梅がどうしても余ってしまいます。
もったいないし、身体に良さそうだし食べきりたい。
この秋刀魚の梅酒煮以外にも豚肉を炒めたりするときにも刻んで入れたりしますが、そのぐらいじゃ余ります。
梅酒の梅のいい活用法を持ってらっしゃるかた、教えて下さい。
この日のメニュー
秋刀魚の梅酒煮(灰白貫入六寸鉢)
冷や奴(からし五寸鉢)
らっきょう漬け(いまテスト中の古陶釉小皿)
ごはん(生成り飯碗)
厚揚げとねぎのお味噌汁(中野知昭さんの汁碗)
個展をおえて...and R
and Rでの個展が無事終わりました。
お越し下さったみなさま、どうもありがとうございました。
ずいぶんお待たせしてしまったり、整理券の配布や枚数制限を設けたことにもご協力いただきまして、ありがとうございます。
いつも使っていただいていることや、とても楽しみにしていて下さったことなど、ありがたいお言葉をかけていただき、本当に嬉しく思います。これからの励みになります。
どうもありがとうございます。
またお会いできる時を楽しみにしたいと思います。
そして、お世話になったお店の方、おいしいランチを作ってくれた仲間たち、
お手伝いして下さった方、オープニングに来てくれた友人たちにも、本当にありがとうございました。
陶芸は最後は窯次第なので、焚き方もですが、どこで火を止めるのかが、とても難しいです。
なるべく窯内全体の温度差がないように焚きますが、どうしても多少の温度差は出てしまうので、強いところには強めの釉薬のもの、弱いところには弱めの釉薬のもの、というように釉薬の性質と大きさで詰め分けます。毎回詰めるものは様々なので、どこに何を詰めるかもとても頭を使うし、詰め方によって焚き方や火を止めるタイミングも変わってきます。
窯焚き中は、中を確認することはできないので、火を入れたらあとは今までの経験を信じて焚くしかない。
独立してから15年間、毎回焼成グラフと窯出し後の結果をデータとしてつけ、よりよい焼き上がりになるように次回の窯焚きの参考にしています。
通常、窯焚きは1回ですが、黒絵は2回窯に入れます。
素地は白く、御本手のピンクが出ないように強めに焼きたいけど、1回で強く焼きすぎると模様が流れてしまうので、それを避けるために2回に分けます。
模様も筆でのせたときのままのくっきりとした模様よりも、もう少し輪郭が柔らかく釉薬となじんで流れた状態が好きなので、そのために2度の窯焚きで、強めのところと弱めのところを考えながら、詰め分けます。その差は微妙で難しく、毎回やっている窯焚きなのにいつも違うから、火を止めるときは強すぎはしないか、弱くはないか迷いながら、祈る気持ちで火を止めます。
少しでもいいものをつくりたいと思うから。
だから窯出しはいつも不安でしょうがない。
これをお客さまにわかってほしいと思うのは私のエゴかもしれない。そんなこと関係なく、出来上がったものがすべてなのかもしれないけど、伝えたかったんです。
このブログをはじめるとき、悪口と自慢は書かないというルールを自分で決めました。
自慢はひとによって捉え方がちがうから、その気はないのに自慢になっていたということはないとは言えないけど、悪口は書かないできたつもりでしたが、今日ルールを破ってしまうかもしれない。
初日オープン後の店内で、お客さまがそれぞれお目当ての品物を手にして、殺気立っていた店内が少し落ち着いてきたころ、大きな声で電話するひとがいました。
友達の分も頼まれていたのかわかりませんが、店内を歩き回りながら、片手にケイタイ、片手に黒絵クロスのボウルで、
「クロスじゃないっ!、やじるし、やじるしっっ!!」と、少し流れたクロスのことを矢印と、店中に響き渡る大声で連呼し、私やまわりのお客さまに聞こえているのに気にする様子もなく、延々と電話を続けていました。
聞いてしまったこちらが悪いのかと思ってしまうぐらいの迫力で、なにも言えなかった。
確かにそのクロスの模様は流れて矢印に見えるかもしれない。でも、もう少しボリュームを下げるとか、それを作者に聞こえる声で平気で言うのはあまりにも配慮に欠けているんじゃないかと悲しくなってしまった。
くっきりした堅いクロスじゃなくやわらかいクロスにしたいと思ってつくっているけど、
焼きものなので、すべてをコントロールすることはできないと彼女に言いたかった。
でも、何を言っても、結局つくるものがすべてを語るので、これまで以上に精進していくしかないです。
後味の悪い文章になってしまいすみません。
これはほんのごく一部のことで、個展そのものはほんとうにとてもいい個展で、わたしはまわりの人に恵まれているなあと改めて思う時間でした。
どうもありがとうございました。
今後の予定
9月15日(木)ー20日(火) franjipani (福岡)
企画展「GOOD BREAKFAST GOOD LIFE」
11月19日(土)ー うつわsousou (愛媛) 個展