repair

修理できるのは、楠田作のうつわに限ります。

修理方法

修理方法は2種類あります。
一つは、作った時と同じ工程でもう一度、粘土、化粧をのせて素焼きをし、釉薬をのせて本焼きをする 欠けを目立たなく直す方法と、もう一つは金継ぎです。
方法は釉薬の種類や欠けの大きさにより決めます。

再焼成できる釉薬(林檎、墨絵など)の小さな欠けはこちらの方法で直します。
もう一度焼くため、林檎が渋くなったり、墨絵の模様が少し流れることもあります。
茶渋などはきれいになります。

再焼成すると雰囲気の変わってしまう釉薬(空色、生成り、からしなど)と、欠けの大きいものや割れたものは金継ぎで直します。
金継ぎはまだ初心者で、教室で習いながらですが、先生のサポートもあるのでご安心ください。漆で修理をして、錫(金色)や、銀を蒔きます。漆は黒、赤、白などがあり、漆のままの方がかっこいいと思ったら、そのままにすることもあります。
Instagramに時々あげているので、参考にしてください。

志野茶碗の縁の欠けの修理
銀を蒔いた下の赤絵漆が銀をふちどって見えます。本来なら赤が見えないようにもう一度漆をのせて銀を蒔くのですが、ふちどられたかたちが雲のようで、かわいいかなあとこのままで完成にしました。
黒釉の7寸皿
漆で直して銀を蒔きました。
黒釉片口(森永篤史さん作)
猫が落として割れてしまったのを漆で直して銀を蒔きました。
雨だれ飯碗
縁の欠けと、粘土に石が混ざっていて焼成後に穴があいてしまったところを漆で修復して、錫を蒔きました。

まずは、メールかInstagramで欠けたうつわの写真を送っていただき、おおよその修理費をお知らせします。
ご了解後こちらに送っていただき、修理が終わりましたら、メールでお知らせしますので、代金をお振込いただいて、発送となります。
代金は修理費と往復の送料をお願いしています。

修理期間は焼き直しだけの場合は半年ほどですが、金継ぎはもう少しかかることもありますので、ゆっくりお待ちできる方に限らせていただきます。
金継ぎをすると、電子レンジ、食洗機は使えません。

金継ぎ依頼の方はこちらもご一読ください★

●焼き直し
① ごく小さめの欠け 1ヶ所 500円~
           2ヶ所以上 800円〜
② ①より大きめの欠け  1〜2ヶ所 1000円〜
③ 欠けの箇所の多いもの  2000円〜

●金継ぎ
① 小さな欠け  1000円〜
② 大きめ、または複数の欠け  1500円〜
③ カケラ、割れの継ぎ  2000円〜
 ※大きさ、数に応じて上がります。
④フチをぐるっとする欠けの修理
・カップ  2000円~
・ 皿   3000円~
 ※サイズに応じて上がります。

なるべくうつわの定価を越えない価格設定をしています。
長く使っていただけますよう、不明な点はお問合せください。

★金継ぎ依頼の方へ

漆は過度な水分に弱いです。
浸水や洗いかごに伏せて置くのもあまり良くありません。
修理箇所に水分が溜まるとぽろっと取れやすくなるので、洗ったあとは拭いてから上に向けて乾かすのがいいです。年月が経つほど、漆は強くなります。
銀はシルバーアクセサリーと同じで酸化で黒くなります。MONO消しゴムでこすると色は戻ります。