[ 2018.08.05 : note]

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and R個展をおえて

とても暑かったandRでの個展が終わりました。

お越し下さった方、お店やカフェで盛り立ててくださった方、本当にありがとうございました。いろいろな出会いがあり、お話できたことが楽しかったし、あたたかく背中を押していただいたように感じます。直接お会いできなかった方も本当にありがとうございました。またお会いできるように、私も頑張っていきたいと思います。

どうもありがとうございました。



今回の窯たきの話。

ちょうど1年前に引っ越して、仕事は9月から再開したので、夏の窯たきは初めてでした。
前は住居と工房は同じ敷地の別棟でしたが、今度は建物の都合上、ひとつ屋根の下なので、窯たきの熱いこと。
また猛暑の窯たきのせいもあるのか、サウナ室だって数分はいられるのに、窯場は30秒といられない。2階は地獄。
「もう夏の個展はやりたくない」と、 and Rのオーナーに何度ぼやいたか。

そんななかでの窯たきでしたが、とても収穫の多いものでした。
ちょっと専門的で、かなり長い話になりますので、もしお時間があれば。


窯をたくときには、デジタルの温度計と、数字ではなく、熱量で測る「ゼーゲル」というものと二つ使います。
ゼーゲルの原料はアルミナと珪石と粘土で、それをコーン状に固めたもので、その倒れ具合で、今窯の中はどのぐらいの状況かと判断します。だいたいのところまでは温度計を目安にして、後半のどこまで焚くか、どこで火を止めるかということはゼーゲルで判断します。温度計の数字はあくまで目安で、釉薬の溶け具合、流れ具合はゼーゲルの倒れ具合をみて、想像します。釉薬はストライクゾーンの広いものも、すごく狭いものもあり、それを踏まえて窯詰めして、ストライクゾーンの狭い釉薬もちょうどいい焼き上がりになるように、窯の覗き穴からゼーゲルをのぞいて見て、判断する。
そのぐらい絶対の信用をしているゼーゲルが、今回、ちゃんと反応しない(ような気がする)。そろそろ倒れていいころなのにあんまり倒れない。焼きが甘くてもダメだし、でも強すぎてもダメだし、このままゼーゲルを信じて焚き続けようか、でもやっぱり強い気がすると思い、覚悟して火を止めました。

翌々日、温度の下がってきた窯を恐々開けて見ると、ゼーゲルの倒れ方はやっぱり甘かった。「やってしまった」と思ったけど、窯出しをしていくと、むしろ強いぐらいでした。ゼーゲルに不良品ってあるのかな?と思い、窯屋さんに相談してみると、そういう話、聞いたことある、と。
窯屋さんが以前にいろいろ調べてみた結果、原料のアルミナ(アルミニウム)はそのままだと溶融度は660℃だけど、酸化して酸化アルミナになると2000℃以上に上がるそうで、工房に置いていたゼーゲルが年数がたち、酸化して溶融度が上がって、倒れにくくなったんじゃないか、という推論を話してくれました。
50本入りのゼーゲルは2-3年経っているので、道理は通っていると思い、まずは原料屋さんに新しいゼーゲルを注文しました。(箱じゃなく、バラで)
次の窯たきはすぐだったので、今までのゼーゲルを使用し、ゼーゲルを信用しすぎず、自分の経験と勘で焚き、窯出しは逃げたいぐらい怖かったけど、「失敗しても、全滅はない。万が一全滅しても、命をとられることはない。」と言い聞かせながら、窯を開け、まずまずの結果に安堵しました。そして、翌日個展の搬入。二日間在店して、最後の窯詰め、窯焚き。

今度は新しいゼーゲルが届いたので、新しいのと、今までのと2本入れ、のぞき穴からは新しいのが見えるようにセット。窯焚きは猛暑日だったせいもあるのか、今度は温度計の調子もよくない。いつもより温度も上がりづらい。のぞき穴から見える新しいゼーゲルもどこまで信用していいかわからない。自分を信じよう。

窯たきの結果はまずまず。2本並べて入れたゼーゲルは新しいのはよく倒れていて、今までのゼーゲルはまだぜんぜんで、明らかな違い。
窯屋さんの推論当たっているんじゃないか?
断定はできませんが、すごく大きな収穫。窯屋さんに報告したら喜んでくれた。
焼き物をはじめてから22年。指導所や師匠のところで新しいことを学んでいるときのような成長を感じられないので、おんなじところでずっと足踏みしているような気になっていたけど、自分を信じて無事窯たきできたこと、少しは何か積み上げているのかもしれないとちいさな自信になりました。苦しかったけど、とても貴重な経験でした。





and R 初日、オープン前の店内。

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[ 2018.07.15 : note]

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おむすびおいしい

&Rの個展まであと5日。

個展前最後の窯を焚いています。(会期中にもうひと窯焚く予定です。)

昨年、窯を移築して、ここでの窯焚きにも慣れてきたと思っていた先日の窯たきで、思わぬことがおこり、結果大丈夫ではありましたが、やっぱり窯たきは何が起こるかわからない、冷静に最善の方法を判断できるように経験を重ねていかなければいけないと思いました。

窯屋さんにも相談して、今日の窯たきの作戦をたて、今挑んでいるところです。
いつも気は抜けないですが、今日の窯はとくに緊張しています。

どうかいい焼き上がりになりますように。
祈るような気持ちです。

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おむすび茶屋さつきさんのランチプレート

空色の七寸プレート皿に盛りつけていただきました。
今回の窯にも入っています。


ところで、最近インスタグラムを始めました!

私の腸内環境など、どうでもいい話もありますが、よかったらどうぞご覧ください。
個展の情報もインスタのほうが投稿しやすいので。
といっても、ちょっと文章書きたいときもあるので、ブログも今まで通り、細々続ける予定です。

猛暑が続きますので、休憩したり、水分補給したり、みなさん どうぞ体調管理してくださいね。





[ 2018.03.07 : note]

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マグ or   カップ

朝起きて、白湯を飲むときにはカップを使います。
朝食後にコーヒーを飲むのはマグカップ。
もう何年も使っているカップとマグ。

明日からフランジパニさんで企画展がはじまります。

「cup? or mugcup? 」
 
ほうじ茶を飲むときも甘酒を飲むときもカップかな。
ヨーグルト入れたり、ちょっとおかずを入れてみたり、カップのほうが使えるのかなー。でも、マグ好きなんだよなあー。
制作しながらそんなこと考えてました。
ほかの作家さんのものでも、マグを探してるような気がします。

当たり前だけど、取っ手をつけるので、マグはカップより工程が多いです。
取っ手のかたち、つけるときのバランス。それでぜんぜん違ってくるのもおもしろい。



忙しい日常の中、好きなカップで好きなものを飲む時間はささやかだけど、とても豊かな時間。
よし、またがんばろう、と思える句読点のような時間。


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そんな大切なときのお供にしていただけるとうれしいです。





[ 2017.10.24 : note]

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窯出しを終えて



検品中。




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窯出しの後、グラインダーで底をすり、全体にペーパーを掛け、表面についたこなこなをひとつひとつきれいに水拭きしながら、「みんな、一番きれいな姿でアピールするんだよ!」と送り出します。

そして私も美容院に行きます。まるでいつもこうなんですと言わんばかりに。
くるくるパーマを見ても、あ、これね、と笑わないで下さい。いえ、やっぱり笑ってもらったほうがいいです。


26日 franjipaniでおまちしてます!
どうぞお気に入りを探しにいらしてくださいね!






[ 2017.10.15 : note]

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franjipani 個展まえ 

引っ越しして、初めて窯を焚きました。
煙突を変えると、勝手も変わるようで、後半予定通りに温度が上がらず、テンパリながらもなんとか無事に終え、ほっとしております。
あと、個展までにふた窯焚いて、福岡に向います。


工房の窓を開け放していると、どこからか金木犀の香りがしてきて、香りの元をたどるとお隣りの庭でした。
金木犀はいつも嗅覚から入ってきて、早いなあと思ったり、小学生の頃を思い出したり。毎年変わらず。所変わっても変わらないことも嬉しい。
前の家は風向きによって美味しいカレー屋さんの香りが漂ってきました。これもまた嬉し。


ある昼のごはん


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バターチキンカレー (きみしぐれ 七寸皿)
かぼちゃの煮物  (緑青釉 六寸皿)
ブロッコリー  (墨絵 五寸鉢)

緑青釉は水菜のサラダなんかもとてもきれいです。みどりみどりするけど。

10月26日(木)からfranjipaniさんで個展があります。
2年ぶりの方、初めての方、皆さまとお会いできることを楽しみにしています。どうぞいらしてくださいね。