[ 2012.01.12 : note]

SMOKE

好きな映画も、年齢や自分のとりまく状況によって変化していくから、時々「好きな映画ベストナウ」を考えてみたりします。

好きな映画を3本あげて、その人の性格とか、心理分析をするという芸人さんがいるけど、もし私がみてもらったら(そんな機会はない)あんまりろくなこと言われないだろうなあと自暴自棄な想像をしつつ楽しんでます。

好きな映画や本やまんがって、感性に加え、経験や心理状態も表れるから、人に勧めたり勧められるのも難しいし、本当に好きなものにもなかなか巡り会えないけど、巡り会えたときは魂が震えるような感覚です。


「SMOKE」はNYの下町のタバコ屋を舞台にした人々の交流で、それぞれ何かを失っている人たちで、孤独や悲しみをかかえているんだけど、変わらない 日常のなかにささやかな変化を楽しむ視点を持ってたり、すごく魅力的で今を生きている。

人生いろいろあるんだけど、どう受けとめるかで幸せにも、不幸せにも感じられるし、傍から見たらわからなくても、光や希望は自分次第でどこまでも自由にある。
とくにラストはもう本当に好き。
音楽も効果的に使われていて、自然に涙が流れてる。

SMOKE

長い人生、不遇なときはあるけれど、それを知ってるから喜びをより深く味わえるし、その一瞬の輝きでこの先一生を生きていけるような瞬間がある。
そんなふうに希望を与えられるものをつくれるって素晴らしい。そういうものに巡り会えるのも、生きてる幸せのひとつだから。
そういうものがつくりたい。