[ 2013.11.01 : note]

個展まえ

しばらくこの日記の更新もできずにすみません。
なにをしていたかというと、おもに苦しんでいました。

夏頃から、窯出しの結果があまりよくなく、化粧土や釉薬の濃度、窯の焚き方、思い当たるところを毎回改めてみるのですが、あまり改善されず、どうすればいいのかもわからない。でも作業をやめることはできないのでつくるのですが、やきものは最後の窯たきですべてが決まり、窯を出すまでそれもわからないので、今つくっているものたちも、やっぱりだめなんじゃないかと思ってしまうと、つくることも苦しくなり、でも立ち止まることもできない。
個展も注文もあるし、米も買わなければ、家賃も払わなけばなれない。

まただめかも→苦しい→ちょっとのあいだ逃避したい→個展、米、家賃 やめられない→まただめかも→苦しい、、、の日々でした。

でも、好きではじめたやきものを続けて来れたのも個展ができるのも、買ってくださるお客さんがいるおかげで、それで暮らしている。いいものをつくりたいといつも思ってるけど、いいもの、いい器ってなんだろう。。。料理が栄え、使いやすく、つい手にとってしまうもの、飽きのこないもの、見るとうれしい気持ちになるもの、、、? 本質に戻って、また新たな気持ちで向き合おうと思ったり、苦手で避けていたものをつくってみたり。
 やきものをはじめて17年、ひと窯ごとに進歩していたいと思うけど、なかなかそうはいかず、ずっと同じ場所で足踏みしているような気持ちになります。



11月28日から福岡のフランジパニさんで個展があります。

こんなに苦しみながらの個展はたぶんはじめてですが、でもフラパニさんでの2年前の個展も4年前の初めての個展も、順風満帆では決っしてなく、けっこう忘れてるけど、悩んで悩んで出てきたものたちで、今までもこうやってつくり、それを今日まで続けてきたんだよなあと思ったり、はげましながらなんとかやってます。
ほんとのピンチはうまく行かないときじゃなく、うまく行って慢心しているときなんじゃないかと思い、まだ長い暗闇は明けそうにありませんが、そのなかで出てきたものたちを見ていただこうと思います。



つづく














おまけ








うちの庭にもちいさな秋




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はえてる









でも 欠けてる




たぶん

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走り回るので 
壊される







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落ちてるの発見




その後すべて倒されました