[ 2013.01.26 : note]

うつわの修理について

HPのうつわの扱いかたのページに「修理をします」と書いてから、ちらほら修理依頼の問い合わせがくるようになってきたので、もう少し詳しく書いておこうと思います。

修理できるのは、私がつくった器で、口縁の欠けなど 小さな傷のものだけで、大きく割れてしまったものは申し訳ありませんができません。
修理方法は、欠けた部分に同じ土と化粧土と釉薬をのせて、もう一度焼き直す方法です。

焼成時の収縮で、隙間ができた場合、同じ手順を2度3度繰り返すことがあるので、焼き締まり丈夫になる反面、黒絵や黒ドットなどの模様は流れたり、林檎ちゃんは少し焦げたりすることがあります。
なるべく変化が少ないように、温度の低めの窯の、さらに弱めの場所に詰めて焼きますが、注意をしても、やっぱり焼き直すので、多少変化します。
黒絵の模様はやわらかなくなったり、「林檎ちゃん」は焦げて渋く「林檎さん」になったり、その表情の変化も味わい深く感じます。
雰囲気を変えたくない方にはお勧めできませんが、そういう変化も楽しめるという方には2度おいしいかもしれません。
また焼き直すため、茶渋や汚れなどもきれいになります。大事に育てていた場合にはなくなってしまい残念、という方もいるかもしれません。

釉薬がないものはできませんが、もう制作していないアイテムでも、釉薬がある場合もあるので、お気軽にお尋ねください。

また、最近制作している色釉のもの、空色、生成り、からし、は釉薬の耐火度が少し低めのため、焼き直すとかなり釉調が変化してしまうため、申し訳ありませんが今はお受けできません。それはそれで、おもしろい上がりになるんですが、違うものになってしまうので、もう少しテストを重ねてから考えようと思ってます。

器の雰囲気を変えたくなかったり、育ててきた貫入を大事にしている場合、焼き直しでなく、金継ぎのほうがいいので、いずれ金継ぎの技術も身につけたいなあと思っています。

また、修理のお代は頂いておりませんが、品物の往復の送料はご負担お願いしています。個展やイベントのときに直接持ってきて下さってもかまいません。

長く大切に使っていただけることは、とてもありがたく、嬉しい限りです。
器でも洋服でも、直すとまた愛着がわきます。
ニットやパンツにわざと違う色の糸でステッチをしたり、クロスの模様にしてみたり、元に戻すだけじゃない直し方を時々しますが、器にもそういう修理でもいいんだよなあって、いま書きながら思いました。
また使いたいものになれば、自由な発想でいいんですよね。。。


写真は後日のせます。焼き上がり次第。