個展終わり、日常に。
黄色い鳥器店での個展が終わりました。
たくさんの方に足をお運びいただき、どうもありがとうございました。
お店の方々にも、長い会期を通し、お世話になり、ありがとうございました。
『西の女』とまわりに呼ばれる私には、はじめての東京での個展でした。
お客さまが来てくれるのかという心配と、それとは逆のりんごちゃんの需要と供給のアンバランスの心配とを抱えての初日でした。
器が欲しくてというお客さん以外に、最近ではハナからオークションで転売することを目的として集団で並ぶ人がいることを見聞きしていて、純粋に欲しいお客さんに届かないのは申し訳ないし、関係ない人に商売されるのも不愉快だし、阻止したいけど、難しいよね、、、という話を個展前からお店の人ともしていました。
当日、早朝から並んで下さっている女性のお客さんに混ざって、50代ぐらいのおじさん二人の姿がありました。
あんまりうつわ好きとも見えないふつうのおじさんだし(すみません)、転売のことを気にかけていたものだから、
『この人たちは、転売仲間なんじゃないか?』と疑いを持ち、オープンと同時にお店に入って、たくさんのうつわをどんどん重ねていく姿に、私の疑いは確信になっていきました。
止めたいけど、お金を出して購入してくれている以上お客さんだし、どうしようもないけど、なんとかしたい、という気持ちでいっぱいのとき、
オーナーさんに「こちらのお客さん(おじさんのひとり)が写真を撮らせてほしいって言ってるんだけど」と言われ、
『オークションで品物の写真と一緒に私の写真も載せるつもりなのか? 絶対やだ』とわなわなしながらも抗えず、写真を撮られ、疑ったままそのお客さんを見送りました。
お店の混雑が一段落した午後、オーナーさんから真相を聞きました。
私が転売と疑っていたおじさんは、実は単身赴任で東京に来ていて、遠くに住む奥さんから頼まれて早朝から並んでいたんだそう。混雑しているのでお客さんとゆっくり話すことはできないけれど、芳名帳に書かれた住所が盛岡だったので、品物を梱包しているときに聞いたそう。。。
ごめんなさーーーーい。
お店の人には「写真のときすごい険しい顔してたよ」と言われ
ごめんなさーーーーい。
100パー疑ってましたーーー。
ただただ優しいだんなさんだったんじゃないですか。。。
私、なんて応対しちゃったんだろう。
本当ににごめんなさい。
もしも奥さまがこれを見て下さっていたら、だんなさんにどうかよろしくお伝えくださいませ。
たいへん失礼いたしました。
このことでも反省しましたが、結局転売を阻止することができないんだったら、来て下さるお客さんは信じるしかない。
良心を信じるしかないのと、オークションでの購入はされないように、りんごちゃんの販売の方法を考えようと思います。
それから、
りんごちゃん、そして墨絵(旧黒絵)は早々になくなってしまいましたが、それ以外のものも見て下さったことがとてもうれしかったです。
やっぱり、まずはわかりやすいかわいさの柄ものに行ってしまうのはしょうがないですよね、私もそうかもしれない。
でも店内が落ち着いて、ゆっくり見られるようになると、ひとつひとつのものに目が届くようになり、主張は強くないけど長く使えるようなものも選んでくださり、とてもありがたかったです。
私の想いをわかって下さるオーナーさんが丁寧にお客さんに説明して下さったんだと思います。
まだまだ力不足ではありますが、「あのおかずを盛りたい」と具体的な連想をするうつわをつくりたいと思います。
そのためには、私も日々料理をしながら、どういううつわに映えるのかをもっと追求していかなくてはと思っております。
まずは、お礼と反省と、これからの心意気をお伝えいたします。
どうもありがとうございました。
なんか最近謝ってばっかりですね。
画像はねこひげトルソー(縁のひげを使用)
お客さんのもとに。
お詫びと訂正
お詫びと訂正をさせていただきます。
きのう、黄色い鳥器店での個展のりんごちゃんの販売方法を抽選式にしますと、ここで書きましたが、普通に店頭での販売に変更させていただきます。
お店との行き違いがあり、楽しみにして下さっている方々を混乱させてしまったことをお詫びいたします。
申し訳ありませんでした。
りんごちゃんのお店へのお問い合わせが多く、店内での混乱を避けたいのと、りんごに煽られず、ほかのものもゆっくりと見ていただきたい思いから出たのが、別会場での抽選式でした。
しかし、その後もお店へのお問い合わせもあり、遠方から来られるお客さんはもうすでにチケットを取られているだろうから、
直前での発表は、よけいにお客さんを混乱させるのではということになり、普通に店頭に並べることになりました。
りんごちゃんの人気はもちろんとてもありがたいんです。
きのうのブログでちょっと乱暴な書き方をしてしまったかなと、不安もあります。
もし嫌な気持ちにさせてしまっていたら、ごめんなさい。
しかし、ネットオークションで定価以上の価格で販売してたり、転売目的で購入する人がいたりするのを見聞きすると、なんともやるせない悲しい気持ちになります。
ネットが今ほど発達してなかった時は、お店で出会って一目惚れしたり、この子がうちにきたらと考えるとわくわくして買って帰る、なくなれば終わり、というシンプルなものだったのに、ネットで見られるのに買えないというストレスはとても大きいようで、ないなら諦める、となりにくいように思います。
ネットを否定するわけではなく(それ以上の恩恵を受けているし)、欲しいと思ってくださることがありがたいのは前提ですが、それでも、、、と思ってしまうことがあるんです。うまく言えませんが。
でも、純粋に欲しいと思ってくれている方にまで、嫌な思いをさせるような書き方をしてしまったんじゃないかと反省しました。
お詫びと訂正だけのつもりが、長々と言い訳めいてしまい、申し訳ありません。
4月29日 黄色い鳥器店で、気持ちよくお迎えしたいと思っております。
今朝、窯たきが終わりました。明日窯出しです。
あたらしい 箸置きたち
ただいま窯たき中
1月のanjicoさんでの個展から、3ヶ月しかなかったので、個展後の休みもなくスタートからトップギアで仕事してきました。順調に。
このまま順調に進むか?と思いきや、そうはいかないもんで、結局なんだかんだほにゃららでぎりぎり、今日最後の窯焚きをしています。
ぎりぎり最後まで、いま出せるものはすべて出したい。
でも、もうなるようにしかならないと思った時の抜けた感じがいいのか、こういう時にぽっとアイデアが浮かんだりするもんで、最後の窯の準備中にひらめいた初めての試みをしてみました。
もともとある釉薬を掛け合わせ、さらに思いつきの一手間を加えた、名付けて
「肉じゃがコロッケ作戦」。
説明しよう、
かつて、肉じゃがを作りすぎたとき、つぶしてコロッケにしたら、
甘じょっぱ味が超おいしかったーーーーー
ということがあり、余りもので思いのほかおいしいものができたときの総称。
結果は窯を開けてみないとわからないので、結果次第で個展に並ばないこともありますが、、、それでもいいんです。
最後まで出してやろうって思ってることが大事で、
今回でも、次回でも、いつかお披露目できたらいいと思っています。
無駄のない最短距離じゃなく、遠回りでも少しずつ自分の作りたいものに近づいていけたら、
それが、いつもの料理がおいしそうに見えて、誰かにほしいなあと思ってもらえるものだといいです。
個展についてもう少し
今回、黒絵のクロスのマグの焼き上がりがとてもいいです。黒液の濃度や焚き方が微妙でなかなか安定できなかったのが、少しわかってきた気がしてます。
それから久しぶりに新作の箸置きを作りました。雲の箸置き以来です。
あとは、きみしぐれ、(DMの左はじ)
七寸皿や、平鉢、飯碗などがあります。料理を引き立てる渋めのうつわで、これから長く作っていきたいと思っています。
ほかにも空色やからしの色釉のもの、最近つくりはじめた黒釉雲絵などなど、ほかにもまだたくさんあります。
こんなにいろんな種類が揃うのは個展ならではで、ひとつひとつお手に取りながら、ゆっくりとご覧いただきたいと思います。
それから、りんごちゃんについて。。。
林檎六寸鉢は、私が独立した頃からなので、もう10年以上作り続けています。
作りたいものや料理が映えるものに力を入れたいと思うようになり、制作をやめようと思っていた頃に、ネットの影響で予想外に人気が出ました。
ありがたいという気持ちと、いま自分が心を注いで作りたいものとのギャップを感じつつ、でも欲しいと思ってもらえるものをつくることも必要かなとも思うこのごろです。
正直な気持ちは、今いいと思って作っているものを見ていただきたい、でも、やっぱり好みはそれぞれなので、押し付けることはできないし、ほしいと思って下さるなら、それまでは作り続けようと思っています。
今回の個展においても、やはりりんごちゃんのお問い合わせが多いようで、
整理券は出るのかとか、何時に並べばいいのかとか、お店も状況を想定できないし、何時に整理券を出すとなれば、さらにその前に並ばなきゃとか、お客さんを煽るだけになるんじゃないかということで、相談した結果、整理券はやめようということになりました。
公平に、何が公平かは言い切れませんが、林檎六寸鉢とちびりんごは、別会場(3階)にての抽選式で行うと思います。
(詳細は黄色い鳥のHPでお知らせ致します。陶画は2階の個展会場にあります)
抽選参加券をもらって、その後の抽選会で当たればお求めできる資格がある、という形式にしようかとなっていますが、、、
なんかばかばかしい気がしてきます。
私が言うのもなんですが、そこまでしてなものか、と、
家に帰って、包みをといたときに、幸せな気持ちなのか、と。
器とのつきあいは、手に入れるときがピークではなく、うちに持ち帰ってそこからはじまるものだと思うのです。
家族の食事のためだったり、自分ひとりの大切な時間のためだったり、それぞれですが、でもそうやって少しずつ暮らしに寄り添い、大切なひとつになっていくと思います。
作るメニューや家族構成などによっても、使いやすいうつわは違うはずだから、時間をかけて必要なうつわを選んでいただきたい。気づいたら毎日使っているうつわというのがいいうつわだと思います。
りんごのほかにもいろいろかわいいものつくってるのになあと、それもゆっくり見てほしいなあと思ってしまいます。
今から言うのもですが、もし今回お求めできなくても、欲しいと思って下さる方がいる限り、まだまだこれからもつくっていきます。本当に欲しいと思っていただいているのなら、どうか、ゆーーーっくりと待っていただけないでしょうか。
わたくし、身体は至って健康です。風邪も10年に一度ぐらいしかひきません、がん検診も問題ないし、二日酔いはちょいちょいありますが、反省もしています。
何があるかはわかりませんが、まだまだこれからも作っていきますので、どうかよろしくお願いいたします。
暮らしを豊かにするものなのに、取り合ったり、不愉快な気持ちになるようなことは避けたいのです。
みなさんそれぞれ幸福な気持ちで帰路についていただきたい。
初日、お店にいますので、なんなりとおっしゃってください。
長文お読みくださり、ありがとうございます。
なんか終わってしまった感の文章ですが、始まってもいないです。これからです。
写真 窯出しの結果と時間次第で、もう少しアップしたいと思います。
黒絵改め 墨絵
今回クロスの焼き上がりがとてもいいです。
黒釉雲絵
釉の流れかたが一枚ずつちがいます。
つづく
鳥に猫
黄色い鳥器店での個展まであと10日。
個展のときには、陶画や立体のものもつくります。
うちも、黄色い鳥のオーナーの高橋さんちも猫を飼っているので、今回は猫のものもつくっています。
「猫飼ってるあるある」で、猫の抜けたヒゲを見つけるとちょっとうれしいというものがあります。
ありますよね。
ヒゲは抜け毛よりも太くてレアなんで、見つけると、おおっていうかんじで、とりあえず拾ってみるのですが、
もちろん用途はないし、しばらくすると持て余し、結局捨てることになるのが、なんとも残念なオチでしたが、
そのお悩みを一挙に解決するのが
こちら、
「猫ヒゲトルソー」
猫ちゃんのほっぺの穴に抜けたヒゲを刺すだけ。
かわいいにゃんこが完成します。
あら、すてきー。
見てみたいわー。
完成形はぜひお店でご覧ください!
今週末ですよーーー
今日、個展前最後の窯出しでした。
いい上がりのもあり、そうでないのもあり、でもどちらにしても、結果にあまり一喜一憂しないでいたいと思っていますが、そうは言ってもまずまずの結果に、心から安堵しています。
わたしのうつわは、柄もののかわいさに人気を持っていかれてますが、ふだん使っているとやっぱり無地のものがうつわとして使いやすく、おいしそうに見えるのですが、写真が下手であまり伝わらないですかね。
今日のお昼
きつね卵とじ丼
豚汁
大根のぬか漬け
個展前の忙しさで買い物に行けなかった冷蔵庫のおそうじメニューで、わざわざブログにのせるものではないんですが、それでも伝えたかったんです。
唐突ですが、私はよく豚バラキャベツ丼をつくるんです。
ごはんに千切りキャベツをのせて、その上に甘辛く炒めた豚バラとたれをかけるんですが、キャベツものせるからある程度うつわに深さは必要ですが、あんまり深いとおそばやさんのカツ丼みたいに男らしさが全面に出すぎちゃっうので、もう少し女子寄りにしたかったんです。
豚バラキャベツ丼を食べる時点で、女子寄りもないんですが、広口で程よく深さのある、ちょっと品もあるうつわをつくろうと思い、つくったのが、この灰白貫入の鉢です。なんか通販番組の口調っぽいですか。
昼間の番組で大病をした人のドキュメンタリーかと思って見てたら、しばらくして青汁の通販番組だとわかって、がっかりすることがあります。話がそれましたが、この鉢、煮物や和え物などのおかずにも、おでんにもちょうどいいです。
伝わったでしょうか。やっぱり写真が残念なんで無理でしょうか。
でも、お店でお手にとって、なにがあうかしらと想像していただけるとうれしいです。
では、西宮でお会いしましょう。anjico個展 今週24日(土)からです。
私は、23日のオープニングパーティーから、24日終日と、25日昼過ぎまで在店させていただきます。
どうぞお気軽にお声をかけて下さいね。
お待ちしております。
最近ぬか漬けはじめました。